2012.05.06

VMware ESXiでゲストOSを定時起動・定時停止させる方法

AOPENのMP57-dをESXiのホストとして稼動させていますが
メモリを最大8GBまでしか搭載できないため、起動させる
ことが出来るゲストOSの数が限られてしまいます。

そこで、ゲストOSを定時起動、定時シャットダウンさせる
ことを考えました。

仕組みはcronで指定した時間にコマンドを発行させるだけ
の簡単なものですが、ESXiのやっかいな仕様のために少し
テクニックが必要です。

そのやっかいな仕様とは、crontabに何か登録しても、ESXi
を起動するたびに、リセットされてしまうというものです。

そこで、その仕様に対する対策として、起動時にcrontabに
コマンドを登録するというものです。
具体的には、/etc/rc.localを編集するというものです。

ちなみに、crontabに記載するコマンドは下記の通りです。

■ゲストOSの起動
vim-cmd vmsvc/power.on

■ゲストOSの停止
vim-cmd vmsvc/power.off

また、ゲストOSのvmidを調べるには下記のコマンドです。
vim-cmd vmsvc/getallvms

そして、/etc/rc/localに赤文字の部分を追記します。

~ # cat /etc/rc.local
#!/bin/sh

export PATH=/sbin:/bin

log() {
echo “${1}”
/bin/busybox logger init “${1}”
}

# execute all service retgistered in ${rcdir} ($1 or /etc/rc.local.d)
if [ -d “${1:-/etc/rc.local.d}” ] ; then
for filename in $(find “${1:-/etc/rc.local.d}” | /bin/busybox sort) ; do
if [ -f “${filename}” ] && [ -x “${filename}” ]; then
log “running ${filename}”
“${filename}”
fi
done
fi

# crontab
cat<<_EOT_>>/var/spool/cron/crontabs/root
30 1 * * * vim-cmd vmsvc/power.on 112
30 2 * * * vim-cmd vmsvc/power.off 112
_EOT_
kill -sigterm `ps|awk /[c]rond/ {print $1;}’`
crond

~ #

編集後に、ESXiを起動すれば、crontabが自動的に編集され
vmidが112のゲストOSを10時半に起動し、11時半に停止させ
ることが出来ます。

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2011.06.14

ルータの仮想化技術”VRF”

最近は結構一般的になってきた技術にVRFというものがあります。

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巷ではHyper-VやVMwareを用いたサーバの仮想化が流行っています
が、VRFというのは、ネットワーク機器の仮想化技術です。
ちなみに、Virtual Routing and Forwardingの略です。

どういうものかと言うと、ルータの中に、仮想的に複数台のルータ
が存在してしまう技術です。

以前より、VLANというLANを仮想的に分ける技術はありましたが
その場合、MACテーブルは共有だし、ルーティングテーブルも
共有していました。

それではセキュリティが保てなかったり、物理的に分かれている
場合とは大きな違いがありました。


しかし、VRFはそれらを解消してくれます。

MACテーブルもルーティングテーブルももちろん別々に持つため
別々のVRF同士は通信することが出来ません。

また、L3スイッチでVRF1に属するVLANとVRF2に属するVLANが
同じネットワークアドレス、または同じIPアドレスであったと
しても、仮想的に別々のL3スイッチとして動作するため
全く問題が発生しません。

この技術は、現在、物理的に分かれているネットワークをセキュリティ
を保ちながら、物理的に統合させる場合などに非常に役に立ちます。

回線費用や機器費などが削減できるので提案もしやすいですね。